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Mika Taima / Rafael Rosendaal

faro Kagurazaka / 2024 Autumn Winter

Period
2024.9.17.Tue 11.30.Sat
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Location
神楽坂
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faro Kagurazaka / 2024 Autumn Winter

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Works

  • Rafae Rosendaal "Into Time 22 06 04"

  • Mika Tajima "Negative Entropy (Argraf Rapida,Orange, Double) "

Rafae Rosendaal "Into Time 22 06 04"

ラファエル・ローゼンタールのレンチキュラー作品は、ウエブサイトの抽象化からイメージがつくられています。 支持体となるレンチキュラーはそもそも工業用素材であり、またその仕組がディスプレイに近く、モニターやプロジェクターに近い表面構造をもつ素材でもあります。多くのメディアを用いる彼の作品の中でも、レンチキュラーの作品シリーズは特に、特有の色彩や明暗のコントラスト、様々なパターン、動きとインタラクションがその基盤面へと定着した、絵画的作品と言えます。

デジタル表現と物理的な表現の中間にあるような素材の特徴を生かした作品は、技術と視覚芸術が密接に関わってきた文化的歴史とも関わっていることを示唆しています。 ネットアートの先駆者であるローゼンダールは、インターネットの黎明期からそれを表現手段のひとつとして用い、常に未来的で不確定、デジタルでありながらユーモアと余白がある表現の作品を制作してきました。それは、美術の歴史の変遷にも関わる仕事といえるでしょう。

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Rafael Rosendaal  ラファエル・ローゼンダール website

 

1980年オランダ生まれ/ N.Y.在住。

2000年からウェブ作品を発表する、インターネット・アートの先駆的で代表的な存在。
ウェブ作品と平行して、デジタルで描いたイメージをタペストリーやレンチキュラーといった素材を用いて物質にする作品も制作。2023年よりペインティング作品の制作をスタートさせた。
思惑を排除し身体の自動的な動きに委ねられたドローイングを日々描き、そのドローイングをデジタルへ変換、そしてデジタルイメージから身体性を取込む物理的な作品へ展開、というようにデジタルとフィジカルの双方の領域に軽やかにアダプトし、相互による作用と可能性をアート作品を通じて提起する。

ヴェネツィア・ビエンナーレ(2011年)をはじめとする世界的な国際展への出品、ニューヨーク、タイムズ・スクエアの電光掲示板を使ったインスタレーション(2015年)で注目を集める。
近年の主な展覧会にホイットニー美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥ・センター(パリ)、ドルトレヒト美術館(ドルトレヒト)、クンストハル美術館(ロッテルダム)、ステデリック・ミュージアム(アムステルダム)、アーマンド・ハマー美術館(ロサンゼルス)など。
日本との関わりも深く、2009年にAITレジデンシープログラム参加を皮切りに、カルバン・クラインとのコラボレーションイベント(2012年)、「セカイがハンテンし、テイク」(川崎市市民ミュージアム、2013年)、茨城県北芸術祭(2016年)、個展「GENEROSITY 寛容さの美学」(十和田市現代美術館、2018年)、「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン」(ポーラ美術館、2023-24年)など展示多数。
(faro WORKPLACE筆)

Year
2022
Material
lenticular painting
Size
h163×w123cm

Mika Tajima "Negative Entropy (Argraf Rapida,Orange, Double) "

(展示右作品)

Negative Entropy シリーズは抽象絵画のような、織物の作品です。タイトルのエントロピーとは、不可逆性や不規則性を含む無秩序な状態を表す時に用いられる概念で、情報理論の分野では物事の可能性を指す指標として認識されています。ネガティブがつくことで、無秩序から秩序を維持することが導き出されたタイトルになっています。作品のイメージは、工業製品であるジャガード織りの工場や、コンピューターの情報センターなど、産業や生産の現場で採録されたフィールドレコーディングの音がもとになっています。録音された音の音波をデジタル技術によって、周波数分析を時間的に連続して行い、色によって強弱、周波数、時間の3次元表示を行うスペクトログラムに解析して図像化し、それをジャガード織りによって作品にしています。機械の音や情報という形のないものを、工業製品である織物によって可視化し物質化しています。機械や情報でも、その時々で採録される音が変化するために同じ画像にはならず、それぞれに異なる表情をもつ作品となっています。

 

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Mika Tajima    Web Site

1975年ロサンゼルス生 / ニューヨーク在住、活動。

彫刻、建築、音楽、パフォーマンスなど多様なメディアを横断する作品で知られています。作品の形状が多岐に渡るのは、ある1つの関心事をリサーチし深く掘下げ、専門家とも協働する事などにより、多面的にアプローチした結果と言えます。またそれは、科学者である父母の影響も一因であるでしょう。目にみえない無形の、社会的な構造や日常空間を包囲しているテクノロジーが、いかに私たちの生活を司っているのか、それらをアートに純化して可視化することを探求。そして人間が⾃ら作り出した環境や社会についての問いを投げかけています。

ブリンマー大学(ペンシルバニア州ブリンマー市)美術と東アジア研究の学士号取得、コロンビア大学芸術学部(ニューヨーク市)で修士号を取得。2017年度New York Artadia Award受賞。 主な展覧会に、2022年「太宰府天満宮アートプログラム vol.11田島美加 Appear」(太宰府天満宮、福岡)、「Worlds of Networks」(ポンピドゥセンター、パリ)、2020年「#Museum From Home」San Francisco Museum of Modern Art(SanFrancisco,ONLINE)、 2019年「岡山アートサミット」(岡山)、「The Mechanics of Fluids」 Marianne Boesky Gallery(N.Y.)、2018年 個展「Aether」Borusan Contemporary(Istanbul)、2017年「COLORI」Castello di Rivoli and GAM(Torino)、個展「After Life」Wadsworth Atheneum Museum of Art(Hartford)、「All Watched Over by Machines of Loving Grace」 Palais de Tokyo(Paris)、個展「TOUCHLESS」TARO NASU (東京)、2016年 個展「Meridian(Gold)」Sculpture Center(N.Y.)、個展「Emotion Commune」Protocinema(Istanbul)、2014年 個展「Total Body Conditioning」Art inGeneral(N.Y.)、2013年「六本木クロッシング2013: アウト・オブ・ダウト」森美術館(東京)など

Year
2017
Material
cotton, polyester, rayon, wood, wool acoustic, baffling felt
Size
h135.9 x w106.7cm