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Rikrit Tiravanija, Ryan Gander, Jef Geys, Alex Doudge, Alfredo Jaar and more

FARO NAKAMEGURO / 2024 Summer

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2024.7.7.Sun 9.30.Mon
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FARO NAKAMEGURO / 2024 Summer / The Word

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Works

  • Rirkrit Tiravanija "DO WE DREAM UNDER THE SAME SKY"

  • Ryan Gander " Remember this, you will need to know it later"

  • Jef Geys "Worklist 1947-74"

  • Alex Doudge "The Trauma of information"

  • Alfredo Jaar "You do not take a photograph. You make it'

  • Kenjiro Okazaki "炎は動きますが、やはり色も形ももっています。硫黄を燃やせば眼のくるっとする紫の焔。 銅を灼けば孔雀石のような青い炎。アムラハラドは眼をつぶりました。暗闇がぼうっと燐の火のように青く、 そこに黄金の葉をもった立派な木立が梢をさんさんさんと鳴らす。 また眼をつぶりました。青い景色がまた見え、 翅のように軽い黄金の着物を着た人が四人まっすぐ立っていました。 林の木の葉がぱちぱち音をたてました、 雨粒は見えません。(宮沢賢治 「学者アラムハラドの見た着物」より)"

  • Simon Fujiwara "Pink Panther vs The Sistine Chapel "

Rirkrit Tiravanija "DO WE DREAM UNDER THE SAME SKY"

2022年岡山芸術交流のプロジェクトの為にクラウドファウンディングを行い、そのドネーションの返礼品として制作されたオリジナル作品。

2022年、芸術祭のアーティスティックディレクターであったリクリット・ティラヴァーニャ氏が同年4月に現地視察した際に、「学校という普段は限られた人しか入れない空間を芝生化することで、地元の人や子どもたちが自由に出入りできる場所にできないか」と感じ、プロジェクトをスタート。芝生に「岡山芸術交流2022」のタイトル「Do we dream under the same sky」の文字を刈り込み、校庭いっぱいに広がる芝生自体を1つの大きなアート作品にする構想を実現させるために、クラウドファウンディングを行いました。募集金額は1口18万円と同1万円の2種類が設定されました。常に社会に開かれ観客とのコミュニケーションを生む作品を制作している作家が、「Do we dream under the same sky」のメッセージと呼応する、芸術祭の開催地である地元紙の参院新聞の1面を選んで作品にしています。

 

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Rirkrit Tiravanija リクリット・ティラヴァーニャ    MOMA artists index

1961年アルゼンチン、ブエノスアイレス生。タイ人。

 

1990年代より世界各国の美術館やギャラリーでタイカレーやパッタイをふるまうパフォーマンスを行ったり、新聞、Tシャツといった日常的な素材を作品に取り入れたり、アートを媒介に鑑賞者とのコミュニケーションを促す関係性の美学を確立した。タイ人としてアルゼンチンに生まれ、現在はニューヨーク、ベルリン、メキシコシティ、そしてチェンマイに拠点を置く。リクリット・ティラワニの初期のインスタレーション作品は鑑賞者にタイ料理を振舞うというものであった[1]。芸術家の社会的役割を探求するリクリットの作品はパリのパレ・ド・トーキョー現代美術館館長のニコラ・ブリオ(Nicolas Bourriaud)は「関係性の美学」を持っていると評した。リクリットのインスタレーション作品は饗宴、料理、読書、音楽鑑賞をするための舞台や空間の形を取る。生活や社会に関わってゆくためのそういった構築物がリクリットの作品の核となる要素になっている。

ニューヨーク、ベルリン、メキシコシティ、そしてチェンマイに拠点を置いて活動。近年の主な個展に、2020年「Fear Eats the Soul.」Glenstone Museum(Potomac、United States)、2019年「untitled 2019 (the form of the flower is unknown to the seed).」 The Institute of Contemporary Arts (ICA)(ロンドン)、「Rirkrit Tiravanija: Who is afraid of red yellow and green」Hirshhorn Museum and Sculpture Garden (ワシントン)、2018年「DO WE DREAM UNDER THE SAME SKY」 LUMA (アルル、フランス)、「“The Divine Comedy” by Rirkrit Tiravanija」 Fondation Beyeler(バーゼル、スイス)、「Ng Teng Fong Roof Garden Commission: Rirkrit Tiravanija.」National Gallery Singapore、2017年「Utopia station」Brooklyn Museum(ニューヨーク)、2016年「Rirkrit Tiravanija: Tomorrow is the Question」Stedelijk Museum(アムステルダム)、「Mañana es la Cuestion」Centro Cultural Néstor Kirchner (CCK)、(ブエノスアイレス)、2014年「Rirkrit Tiravanija: Lung Neaw Visits His Neighbours」 CCA 北九州プロジェクトギャラリー(福岡)、2013年「Portraits」 Tate Modern(ロンドン)、2012年「On Air」Centre Pompidou(パリ)、2008年「untitled 2008 (hotel room for one)」Benesse Art Site、直島(香川)、2004年「Hugo Boss 2004」グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)ほか多数。2010年Absolut Art Award 、2017年the Silpathorn Award by the Ministry of Culture in Thailan、2004年「 Hugo Boss Prize」2003年Lucelia 2003年  Artist Award by the Smithsonian American Art Museum

Year
2022
Material
print on newspaper
Size
h90xw63.5cm (frame)

Ryan Gander " Remember this, you will need to know it later"

「覚えておいて、後で必要になるから」(2010) Remember this, you will need to know it later

架空のアーティスト、アストン・アーネスト。彼のスタジオにある机を、アーネストの死去直後に発見されたままの状態という設定で撮影した白黒写真。  2011年メゾン・エルメスの展覧会で展示された。その時のArt iTのインタヴューで、 「アストン・アーネストに関して言えば、アストンという名はアストン・マーティンを想起させます。彼は顔立ちが良く、知的で優しい。アーネストの方はオネスト(正直)と似ていているけれども、気が利いて穏やかな感じ。名前以外の情報がまったくなくても、その人の雰囲気を与えてくれるという点で名前を考え出すのは興味深いことです。」「わたしにとって特に重要なのはアストン・アーネスト[Aston Ernest]とサント・スターン[Santo Sterne]の二人です。アストン・アーネストはわたしより優れたアーティストで、サント・スターンは美術についてわたしが嫌いなところの全てを体現しています。二人の名前はお互いのアナグラムになっていますが、一人はわたしのアーティストの好きな性質を全て持っていて、もう一人は嫌いな性質を全て持っているわけです。だから、彼らを通すことで、わたしが作ることのできる作品よりも優れた作品を作ることも、わたし自身が毛嫌いするような作品を作ることもできます。」と述べている。

ART iT interview  https://www.art-it.asia/en/u/admin_ed_feature_e/W3DuXCSl1njImhwvReKk/

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Ryan Gander   ライアン・ガンダー        instagram

1976年イギリス、チェスター生。

ライアン・ガンダーはコンセプチュアルアートの新しい地平をひらく作家として世界のアートシーンで注目を集めています。自身は「ネオ・コンセプチュアル・アート」「ノンジャンル・ジャンル」と作風を評し、様々な素材や表現方法を用いて作品にしています。彼の作品に通底するユーモアや、発想の転換と創造性は、私たちに驚きと発見をもたらせてくれるのです。  2019年クンストハレ・ベルン(スイス)の大規模な個展をはじめ各国で展覧会を開催。日本では、2017年に国立国際美術館(大阪)の個展および彼のキュレーションによる同館の収蔵品展が同時開催。2021年東京オペラシティアートギャラリーにて予定された個展がコロナ禍で難しくなり「何かできることを」という発案から、オペラシティの所蔵品をもとに展示を構成した「ストーリーはいつも不完全…色を想像する」を開催。翌2022年に同館にて個展「ライアン・ガンダー われらの時代のサイン」を開催。

1996-1999年マンチェスターメトロポリタン大学(マンチェスター、イギリス)、1999−2000年ヤン・ファン・エイクアカデミー(マーストリヒト、オランダ)、 2001−2002年王立芸術アカデミー(アムステルダム、オランダ) 。 近年の主な展覧会に、2022年個展「ライアン・ガンダー われらの時代おサイン」(東京オペラシティ−アートギャラリー、東京)、2021 年「コルトレイクトリエンナーレ Paradise: Do we want a better world」 ( コルトレイク)、「Ouverture」(ブルス・ドゥ・コメルス、パリ)2019 年「One artist / two films / one week」(ポンピドゥセンター、パリ)、2018 年「シドニービエンナーレ」(シドニー)、2017 年個展「この翼は飛ぶためのものではない」( 国立国際美術館、大阪)、2016 年「岡山芸術交流2016:開発」( 岡山) 、2012 年「ドクメンタ(13)」(ドイツ、カッセル)、「第9 回上海ビエンナーレ」、2011 年個展「墜ちるイカロス 失われた展覧会」(メゾンエルメス、東京)、「第54 回ヴェネチアビエンナーレ」(イタリア)など。

Year
2010
Material
A black and white photograph mesuring 120×180 cm of the sedk in the studio of Aston Ernest as it was found following his death in 2010
Size
h182×w122×4cm(frame)

Jef Geys "Worklist 1947-74"

「Work List」は、ゲイスが自身のカタログ・レゾネを作品化したものです。 このシリーズは、作品や出版物と、自身が教鞭をとっていた学校内展覧会の記録を含む、ゲイス自身の過去の活動の記録で構成されています。カタログレゾネを作家自らが編纂することは、個人の存在の歴史化のために重要な工程であり、さらにそれ自体を作品化する行為は、彼の作品のコンセプチュアルな個性を如実に表しています。

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Jef Geys  ジェフ・ゲイス     conceptual fine arts site “who was Jef Geys?”

 

1934年、ベルギー生。2018年没。

ジェフ・ゲイズは2009年ヴェネチア・ビエンナーレでベルギー館代表を務めるなど、ヨーロッパを拠点として国際的に活躍。1971年アントワープの美術館KMSKAでの個展で、展示の一環として美術館の建物を爆破するプロジェクトを同国の文部大臣に書簡で提案したことでも知られています。戦前生まれのゲイスは、身近な視点から徹底して既存の習慣や体制へ疑問を投げかけ続けました。 花の絵を描くのではなく、花の種が入った園芸用のパッケージの絵を描くなど、美術の本質を捉えることを追求します。その美術・美術史に対する広い視野と高い視座は、作品制作にとどまらず美術教育の領域にも発揮されました。長年に渡り教師を続けた学校では、美術館から借用した本物の巨匠の作品と現代の作家の作品を同時展示したことが記録されています。

主な展覧会として、「第53回ヴェネチアビエンナーレ」ベルギー館、ヴェニス(2009)、「Archive Fever」ICP、ニューヨーク(2008)、「Deep Comedy」 Marfa、テキサス(2007)、「!Women’s Questions? 1965-2006 」Orchard Gallery、ニューヨーク(2007)、「Jef Geys」IAC、ヴィルールバンヌ (2007)、「Women’s Questions」Pori Art Museum、ポリ、 「Jef Geys」Kunsthalle Lophem、ロッペン(2005)、「Retrospective」Van Abbemuseum, アイントホーフェン(2004); ドクメンタ11、カッセル(2002)、「Jef Geys」Kunstverein、ミュンヘン (2001)、Frac、シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏(1995)、「What Are We Having for Dinner Tonight」FKA Witte de With、ロッテルダム(1993)、Palais des Beaux-Arts、ブリュッセル(1992)、「第21回サンパウロ・ヴィエンナーレ」サンパウロ(1991)など。

Material
Prints 5 Sheets
Size
h34.93 x w113.03cm (frame)

Alex Doudge "The Trauma of information"

日本初となる個展「情報のトラウマ」展より、ニューヨークタイムズ誌をモチーフとしたペインティング作品。

 

Alex Doudge アレックス・ダッジ   artist website

1977 年アメリカ合衆国コロラド州デンバー生。

アレックス・ダッジは、3Dモデリングを駆使して立体的なイメージをつくり、レーザーカットを使って版をつくったうえで、日本の染色技術である「型染め」からヒントを得た技法を使い、絵具が浮き出た独特な表情のある作品を制作しています。デジタルツールと伝統技法を生かしたオリジナルな制作スタイルは、人が創り出してきた技術への強い関心と考察から生まれました。また、ニューヨークと東京の2拠点で制作をするダッジは、それぞれの国の日常で身の回りにある物、社会状況を映した新聞や印刷物、衣服や布、それらのイメージを組み合わて題材にします。2つの都市を往来する事で、より浮かび上がる生活に潜む社会的問題と繊細な感情が作品には組み込まれています。 最先端と伝統、西と東、ストリートと古典、絵画と版画、グローバルと個人、様々なフェーズを融合させてゆくユニークなアーティストです。

ニューヨーク(ブルックリン ) と東京を拠点に活動。2001年BFA Rhode Island School of Design、2012年MPS in Interactive Telecommunications, New York University, NY。近年の主な展示に、2020 年 個展 Klaus von Nichtssagend (N.Y.)、2019年個展「情報のトラウマ」Maki Fine Arts (東京) 、2018年「 Programmed: Rules,Codes, and Choreographiesin Art, 1965 2018 」 ホイットニー美術館 (N.Y.)、個展「 Whisper in My Ear and Tell MeSoftly 」Klaus von Nichtssagend(N.Y.) など。ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館などに作品が収蔵されている。

Year
2018
Material
oil on linen
Size
h48.5xw66cm

Alfredo Jaar "You do not take a photograph. You make it'

アメリカの写真家アンセル・アダムス (1902-1984)の言葉から引用されています。数億を超える写真が、毎日ネット上にアップロードされ、私達は日々流れ込むイメージの洪水で、読み取る力や感性が麻痺しているといえます。今日、この言葉は新たな意味を帯び、「イメージの生産者として、その消費者としての 私達自身の責任」を問いかけます。また、同じ言葉が書かれたポスターを観賞者が手に取り、持ち帰ることができます。重ねられたポスターの彫刻としての形態が徐々に失われる一方で、アート界の制限や展示空間を超え、言葉の持つ思想がより広がることを意図しています。

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Alfredo Jaar  アルフレッド・ジャー     artist website

1956 年、チリ・アンティアゴ生まれ。

世界各地の主要な美術館や名だたる国際展で作品を発表する美術家であり、また建築家や映画監督としても活動しています。作品はニューヨーク近代美術 館やグッゲンハイム美術館(ともにニューヨーク)、ポンピドゥ・センター(パリ)をはじめとする各国の美術館に収蔵され、これまで60 冊以上におよぶ書籍がジャー氏を紹介してきました。日本では、2018 年に第11 回ヒロシマ賞を受賞。2023 年春には、広島市現代美術館で受賞記念展が開催されました。ジャー氏の作品は、現代社会を反映し問題を喚起することで世界的に知られています。各地の人権侵害や社会的不公正などに関して、綿密なリサーチを長い時間をかけて行い、情報を見つめ直して深く洞察することで、表層ではなく真相に光を当てアート作品として昇華しています。“Art of Illumination” と評される作品は、ジャー氏の鋭い観察眼を通し、言葉・ネオン・写真などを中心としたメディアを介して現され、体感として経験されるものです。そのいずれもが、主体的に考えること真実を見抜く力を私たちがもてるように導いてくれます。

ニューヨーク在住。日本での展覧会として、『現代 の写真I「失われた風景̶幻想と現実の境界」』(1996 年、横浜美術館)、ヨコハマ国際映像祭(2009 年、Bank ART Studio NYK)、第2 回恵比寿映像祭(2010 年、東京都写真美術館)、 「LOVE 展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」(2013 年、森美術館)、「あいちトリエンナーレ」(2013 年、名古屋市美術館)、「Lament of the Images」 (2019 年、SCAI THE BATHHOUSE)、特筆すべき個展に、「第11回ヒロシマ賞受賞記念 アルフレド・ジャー展」(2023年、広島現代美術館) 。主な国際展として、ヴェネチア・ビエンナーレ(1986、2007、2009、2013 年)、サンパウロ・ビエンナーレ (1987、1989、2010、2021 年)、ドクメンタ(1987、2002 年)、ホイットニービエンナーレ(2022 年)など。

主要な展覧会に、The New Museum of Contemporary Art ( ニューヨーク)、Whitechapel Gallery(ロンドン)、Museum ofContemporary Art Chicago ( シカゴ) 、Museum of Contemporary Art of Rome( ローマ)、Moderna Museet( ストックホルム)があり、近年の主な展覧会として、Musée des Beaux Arts(ローザンヌ)、Hangar Bicocca(ミラノ)、Alte Nationalgalerie(ベルリン)、Berlinische Galerie(ベルリン)、Neue Gesellschaft fur bildende Kunst e.V.(ベルリン)、Rencontres d’ Arles(アルル)、KIASMA(ヘルシンキ)YorkshireSculpture Park(ウェイクフィールド)、ZEITZ Museum(ケープタウン)などがあります。1985 年にグッゲンハイム・フェロー、2000 年にマッカーサー・フェローに選出され、2013 年には母国チリにて国立造形美術賞を受賞、2018 年にヒロシマ賞、2020 年にハッセルブラッド国際写真賞を受賞。 世界各地で数多くの公共の事業に携わり、60 冊以上に及ぶ彼に関する書籍が出版されています。 作品の主な所蔵先は、The Museum of Modern Art、Guggenheim Museum(ニューヨーク)、Art Institute of Chicago、Museum of Contemporary Art(シカゴ)、MOCA、LACMA(ロスアンジェルス)、MASP、 Museu de Arte de São Paulo(サンパウロ)、TATE(ロンドン)、Centre Georges Pompidou(パリNationalgaler(ベルリン)、Stedelijk Museum(アムステルダム)、Centro Reina Sofia(マドリッド)、Moderna Museet(ストックホルム)、MAXXI、MACRO(ローマ)、LouisianaMuseum of Modern Art(フムレベック)、MAK、MUMOK(ウィーン)、広島市現代美術館(広島)、徳島県立近代美術館(徳島)、M+( 香港)、MONA( タスマニア)。

Year
2013
Material
poster
Size
89×89×5.3cm (frame)

Kenjiro Okazaki "炎は動きますが、やはり色も形ももっています。硫黄を燃やせば眼のくるっとする紫の焔。 銅を灼けば孔雀石のような青い炎。アムラハラドは眼をつぶりました。暗闇がぼうっと燐の火のように青く、 そこに黄金の葉をもった立派な木立が梢をさんさんさんと鳴らす。 また眼をつぶりました。青い景色がまた見え、 翅のように軽い黄金の着物を着た人が四人まっすぐ立っていました。 林の木の葉がぱちぱち音をたてました、 雨粒は見えません。(宮沢賢治 「学者アラムハラドの見た着物」より)"

岡崎乾二郎はユーモアと学術的な理論をもって、あらゆる分野の視覚芸術を最前線で制作を続けています。 この作品に代表されるようなカンヴァスにジャムのように分厚く置かれたオリジナルのアクリル絵具の抽象的かつ物質的な表現が特徴的です。鑑賞者に視覚から喜びの感覚をもたらし、知的好奇心を呼び起こさせます。 岡崎乾二郎の絵画にはどのようなコンセプトがあり何を表しているのか、という内容について画一的に解説することは困難といわれています。色彩の明快さとと内容の複雑さをもつ、混沌と調和が一緒になったような絵画表現は、ひとつの答えを導くものではありません。 詩的なタイトルとあいまって、作品から受けるものは広がりをもっていきます。  純粋な美の探検、コンテキストに囚われない創造活動は、自由の象徴であり発火点といえるかもしれません。

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Kenjiro Okazaki  岡﨑 乾二郎    instagram

1955年東京都生。

絵画、彫刻、建築、思想など多岐にわたるジャンルを行き来し、メタ的視点から表現を展開。代表作に、オリジナルのアクリル絵具を使って描かれ、詩的なタイトルがつけられた抽象画、切り紙細工を思わせるレリーフ・コンストラクション作品「あかさかみつけ」シリーズなどがある。 国内の展示はもとより、82年の第12回パリ・ビエンナーレ招聘以来、数多くの国際展に出品。 作品制作と並行して批評家としても活動。主著に『感覚のエデン(岡崎乾二郎批評選集 vol.1)』(亜紀書房 2021年)、『抽象の力 近代芸術の解析』(亜紀書房 2018年)、「絵画の素」(岩波書店、2022年)などがある。 また、ディレクションや展示企画も手がけており、近畿大学国際人文科学研究所による四谷アート・ステュディウム(2014年閉校)では主任ディレクターとして芸術教育のひとつのモデルを提示。2002年の第8回ヴェネチア・ビエンナーレでは日本館のテーマ展示「漢字文化圏における建築言語の生成」でディレクターを務めた。2017年には「抽象の力―現実(concrete)展開する、抽象芸術の系譜」展(豊田市美術館)の企画制作を行う。

主な展覧会に、2020年、個展「TOPICA PICTUS たけばし」(東京国立近代美術館)、2019年、個展「視覚のカイソウ」(豊田市美術館、愛知)「This Must Be the Place(きっとここが帰る場所)= 鄙ぶり ―岡﨑乾二郎新作とベネッセアートサイト直島―」(ベネッセハウスミュージアム、香川)、2018年、個展「視覚芸術百態:19のテーマによる196の作品」(国立国際美術館、大阪)「起点としての80年代」(金沢21世紀美術館、石川)、2014年、「田中信太郎 岡﨑乾二郎 中原浩大かたちの発語展」(BankART Studio NYK、神奈川)、2009年「MOTコレクション 特集展示 岡﨑乾二郎」(東京都現代美術館)、2008年、「わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者」(東京国立近代美術館)、2007年、「「森」としての絵画:「絵」のなかで考える」(岡崎市美術博物館、愛知)、2005年、「現在美術の手法(7) 創造のさなかに展」(練馬区立美術館、東京)、2002年、「ヴェネチア・ビエンナーレ第8回建築展」(日本館、イタリア)、1997年、「第9回インド国際トリエンナーレ1997」(ラリット・カーラ・アカデミー、ニューデリー、インド)「Art Today 1997:Opera Aperta(開かれた作品の詩学)」(セゾン現代美術館、長野)「海市ーもうひとつのユートピア」(NTTインターコミュニケーションセンター、東京)、1996年、「美術家の冒険 多面化する表現と手法」(国立国際美術館、大阪)、1995年、「視ることのアレゴリー1995:絵画・彫刻の現在」(セゾン美術館、東京)、1994・1995年「戦後日本の前衛美術―Scream Against The Sky」(グッゲンハイム美術館、NY)(サンフランシスコ近代美術館)「個展」(アジャン美術館、フランス)、1993年、個展「さまざまな眼50 偏見と標準・差別その凡例─アズビー・ブラウン・岡崎乾二郎展」(川崎IBM市民ギャラリー、神奈川)、1990年、「Japan Art Today──現代日本美術の多様展」(ストックホルム文化会館、ストックホルム)

Year
2018
Material
acrylic on canvas
Size
h160xw260xd7cm

Simon Fujiwara "Pink Panther vs The Sistine Chapel "

破壊的でユーモラスなキャラクターのピンク・パンサーと、カソリックの聖なる場であるバチカンのシスティーナ礼拝堂に描かれている最も有名な1シーン「アダムの創造」とが掛け合わされた作品です。

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Simon Fujiwara  サイモン・フジワラ  instagram

1982年、ロンドン生まれ。

日本人の父とイギリス人の母を持つ。幼少期を日本とヨーロッパで過ごし、ケンブリッジ大学で建築を専攻。フランクフルト造形美術大学で美術を学びます。演劇性の高いパフォーマンスやインスタレーション、彫刻、ビデオそしてテキストといった多様なメディアによって生まれる作品は国内外で高い評価を得ています。 自身の出自や家族の歴史を出発点に、綿密な調査に基づく事実や、誰もが知っているイメージにフィクションを融合させたパロディのような作品は、私的であると共に無数の他が介入出来る入り口が設けられ、他者の物語と緩やかに結び付き変化しながら、コミュニケーションを広げていきます。

2010年 Frieze Art Fairにて カルティエ賞受賞。 主な展覧会に 2015年「Storylines: Contemporary Art at the Guggenheim」(グッゲンハイム美術館、ニューヨーク)、2015年「History is Now: 7 artists take on Britain」(ヘイワードギャラリー、イギリス)、2014年「Un Nouveau Festival」(ポンピドゥー・センター、パリ)、2013年「Grand Tour」(ブランシュヴァイク美術館、ドイツ)、「The Problem of the Rock」(太宰府天満宮、福岡)、2012年「Simon Fujiwara : Since 1982」(テート美術館セントアイブス、イギリス)ほか、2015年PARASOPHIA 京都国際芸術祭、2013年 第2回シャルジャ・ビエンナーレ、2012年第9回上海ビエンナーレ、2009年第53回ヴェニス・ビエンナーレに参加するなど国際展への参加も多数。

Year
2020
Material
Collage and charcoal on paper, copper nails
Size
h77xw220cm