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薄久保香

"She Is." すぐ傍らにみつけたあなたの分身

Period
2023.9.30.Sat 11.25.Sat
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Location
中目黒
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一つの箱の中にもう一つの箱が入っている。その箱を開けると、その中につぎつぎ新たな箱が現れ最後は無となる。「束の間の間」現実と呼ばれるものは、時間と空間、そしてこの肉体が精神的プロセスを経て幾層にも投影された一揃えの「箱」である。


この東京に暮らす彼女たちの手と言葉は、まったく遠くに在るようでいて、我々の思考の箱を介してあなたのすぐ傍らにもやってくる。そして、その言葉が段々と絵の一部になるとき、ひとつの要素、形、色もまた同じように、互いが異なる層で働きながらも、奥行きを持ったあなただけの世界として結晶するのだ。


薄久保香




東京の街を舞台に2年に1回開催される「東京ビエンナーレ」。 そのプロジェクトで今年、薄久保香は大丸有(大手町・丸の内・有楽町)で働く数名の女性を取材し、彼女たちの内省的世界を描いた作品の壁画が制作されました。それぞれの話を汲み取ることからスタートした作品は、薄久保と彼女たちの共同制作ともいえます。個人の物語が、制作の過程を経ることで普遍性をもち、さらに鑑賞者個人の視座へと循環することで、様々なイメージの読み方が導かれ、新たな記憶の一片となっていきます。


「パーソナルな視点から、大きな世界を描き出したい」という薄久保のスタンスが貫かれた、複数の異なる現実が同居する緻密で美しい作品。 壁画の原画と、未公開作を展示致します。


関連展示

東京ビエンナーレ 壁画展示 「すぐ傍にみつけたあなたの分身」 9月23日(土)-11月5日(土) 
国際ビル / 終日公開
三菱商事ビル / 平日 8:00–23:00|土 –22:00  日祝 10:00–22:00

◯渋谷西武 A館1階ショーウィンドウ 「束の間の間」 10月31日(火)-11月13日(月)

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薄久保香

薄久保香 Kaoru Usukubo


2010年 東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻修了 博士号 (油画) 取得。 
現在、京都と東京を拠点に活動。


・主な個展など
2022年「かくて円環が開き、」 rin art association(群馬)、2021年「SF -Seamless Fantasy 絵画計画と43,800日の花言葉」 MA2ギャラリー(東京)、2020年「Kaoru Usukubo and Daisuke Ohba – Enlil andEnki」 LOOCK Galerie(ベルリン)、2017年「偶然の法則による実験」 taimatz(東京)、2017年2人展「KaoruUsukubo,Hannes Beckmann 」 LOOCK Galerie(ベルリン)、2008年「UPlogist」Wohnmaschine(ベルリン)、2011年「crystal moments」 LOOCK(ベルリン)、2007年「Wandering season」TARO NASU(東京)


・主なグループ展
2020年「神宮の杜芸術祝祭」 明治神宮ミュージアム、2015年「Wabi Sabi Shima」 Thalie Art Foundation(ブリュッセル)、「CSP3-絵画と彫刻のあり方-」 桑沢デザイン研究所(東京)、2013 年「ミニマル / ポストミニマル 1970 年代以降の絵画と彫刻」 宇都宮美術館(宇都宮)、2011年「横浜トリエンナー レ2011OUR MAGIC HOUR」 横浜美術館(横浜)、2010 年「VOCA 2010 -新しい平 面の作家たち-」 上野の森美術館(東京)

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  • She Is. 彼女のスティル

  • She Is. in the third sleep

  • She Is. アウラウネと幸福の再生

  • アーモンドの花言葉

She Is. 彼女のスティル

東京の街を舞台に2年に1回開催される「東京ビエンナーレ」。 その2023年のプロジェクトで、薄久保香は大丸有(大手町・丸の内・有楽町)で働く数名の女性を取材し、彼女たちの内省的世界を描いた作品の壁画が制作されました。それぞれの話を汲み取ることからスタートした作品の1点です。


彼女の話の中で印象的だったのは、「日本一リボンを結ぶのが得意」という言葉でした。インタビューから「手」に纏わるエピソードを遡ると、多彩な人生の原点に、現在に通ずる記憶をみつけることが出来ました。

2023年東京ビエンナーレ:三菱商事ビル壁画

Year
2023
Material
oil and mixed technique
Size
100×100cm

She Is. in the third sleep

東京の街を舞台に2年に1回開催される「東京ビエンナーレ」。 その2023年のプロジェクトで、薄久保香は大丸有(大手町・丸の内・有楽町)で働く数名の女性を取材し、彼女たちの内省的世界を描いた作品の壁画が制作されました。それぞれの話を汲み取ることからスタートした作品の1点です。


「彼女の手に纏わる最も古い記憶」それは、今世のものではありませんでした。
そして、自分の手を最も象徴する、言うなれば「分身」の話を聞かせてくれました。

2023年:西武渋谷ショーウィンドウ展示原画

Year
2023
Material
oil and mixed technique
Size
130.3×97cm

She Is. アウラウネと幸福の再生

東京の街を舞台に2年に1回開催される「東京ビエンナーレ」。 その2023年のプロジェクトで、薄久保香は大丸有(大手町・丸の内・有楽町)で働く数名の女性を取材し、彼女たちの内省的世界を描いた作品の壁画が制作されました。それぞれの話を汲み取ることからスタートした作品の1点です。


彼女はかつて長い間「花」を扱う仕事をしていました。しかし、その期間は「花」の持つ美しさや生命的なイメージとは裏腹に彼女の「手」と「花」の関係性は、人工的で空虚なものだったそうです。そうして今、笑って話す彼女は自分の為に花を育てています。

2023年東京ビエンナーレ:国際ビル壁画

Year
2023
Material
oil and mixed technique
Size
75×75cm

アーモンドの花言葉

Year
2023
Material
oil on canvas
Size
33.2×24cm