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© faro WORKPLACE

アンドレアス・グライナー / 保良雄

A Drop of Water

Period
2025.4.24.Thu 5.31.Sat
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Location
中目黒
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Cooperation
Studio Andreas Greiner

この度、faro WORKPLACEでは、アンドレアス・グライナーと保良雄による二人展を、中目黒・神楽坂の両会場にて同時開催いたします。 


世界的な環境危機が目前の課題として突きつけられるなか、近年では山火事や水害などの自然災害が多発し、私たちの生活にも直接的な影響を及ぼすようになりました。このような状況下で、アンドレアス・グライナーと保良雄は、自然と文化の関わりやその歴史に強い関心を寄せ、作品を通じて問いを投げかけます。 


ドイツと日本、それぞれ異なる文化的背景を持つ二人の作家と対話を重ねる中で、私たちは「Kulturfrau(クルトゥールフラウ)」という言葉に出会いました。これは、第二次世界大戦後のドイツで植樹活動を行った女性たちを指し、その姿はドイツのコインにも刻まれています。ドイツ語で「Kultur」は「文化・教養」を意味すると同時に、「耕作・開墾・栽培」といった意味も含みます。「Frau(フラウ)」は「女性」を指すとともに、人名の後につけて「~さん」という敬称として使われる言葉です。 制作の過程において、グライナーは森へと分け入り、保良はヒマラヤの山々を登るなど、それぞれ異なるアプローチで自然と向き合ってきました。一本の樹を植えることから始まり、それがやがて大きな森へと成長していく——二人のアーティストの姿勢は、一滴のしずくのようにささやかでありながらも力強く、戦後の混迷期に自然と向き合った「Kulturfrau」の行動に重なるようです。 


両会場では、自然と文化の関係性について深いリサーチをもとに制作された、インスタレーション、映像、オブジェなど、多様な表現方法による作品を展示いたします。これらの作品を通じ、二人の共通点と相違点が浮かび上がることで、アートが問題に対して多角的な視点をもたらす意義がより深まり、それが私たち一人ひとりの行動へとつながる「種」となることを願います。

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アンドレアス・グライナー / 保良雄

アンドレアス・グライナー  Andreas Greiner

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1979年ドイツ、アーヘン生。ベルリン在住。
薬学、解剖学、彫刻を学んだ後、時間を内包する彫刻的作品を制作。古典的な彫刻のルールや役割の範囲を拡張し、自然の進化と形態に対する人為的な影響に焦点を当てた作品で、社会的な問題を提起している。

近年の主な展示として、2023年、Espace Bertrand Grimont(パリ)、Kunsthalle Mannheim(マンヘイム)、Lobe Block(ベルリン)、German Hygiene Museum(ドレスデン)などの個展。2021年故ヨーゼフ・ボイスとの2人展、 Kunsthalle Bielefeld(ベーレフェルト)、2022年Hamburger Kunsthalle(ハンブルグ)、Windhager von Kaenel (チューリッヒ)、OECD(パリ)などドイツ国内外で数多くの展覧会に参加。その他15箇所以上でのアーティスト・イン・レジデンスでの滞在研究、DAS NUMEN ARTIST COLLECTIVEでの展示など精力的に活動。2020年横浜トリエンナーレ、 2016年六本木アートナイト、森美術館(東京)など日本でも展示している。


photo by Theo Bitzer
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保良 雄  Takeshi Yasura

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1984年滋賀生。千葉在住。
2018年ポートランドのアーティスト・イン・レジデンス「END OF SUMMER」に参加。主な展覧会に、「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」(森美術館、2023 ‒ 2024 )、「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ つかの間の停泊者」(銀座メゾンエルメス フォーラム、2024)、「Reborn-ArtFestival 2021-22」(宮城、2021)、「Le 65e Salon de Montrouge」(パリ、2021年)など。

photo by Kito Natsuko

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  • Works
  • Work Place

Works

  • Andreas Greiner "Lost in the Woods _ 0001"

  • Takeshi Yasura "cycle"

Andreas Greiner "Lost in the Woods _ 0001"

Year
2021
Material
Sequence of images from the forest image archive generated by an artificial intelligence algorithm, photographed in Hambach forest by Andreas Greiner, programmed by Daan Lockhor
Size
50.8 x 50.8 cm

Takeshi Yasura "cycle"

参考作品

Credit
photo by Akihiro Itagaki (Nacasa & Partners)
Year
2024
Material
Neon