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© faro WORKPLACE

Mrs.Yuki

faro WORKPLACE LAB vol.1 Mrs.Yuki "Rendez-vous" Window Gallery

Period
2024.12.22.Sun 2025.2.8.Sat
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Location
神楽坂
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「faro WORKPLACE LAB(研究室)」はエマージングアーティストやタイムリーな作品を紹介するプロジェクトです。
第一弾として、生物学的視点から作品を制作するユニークなユニット、Mrs.Yukiの展覧会を開催いたします。
 
*冬期休廊 2024.12/29 sun – 2025.1/7 tue
FARO神楽坂はWINDOW GALLERYです。会場内で直接作品をご覧になりたい場合には、事前に下記までご連絡下さい。
contact@faroworkplace.art  03-6403-5636
 
Mrs. Yukiは、蛇と共に作品を展開してきました。

絵画作品〈Rendez-vous〉では、神話とも深い関わりを持つ蛇と人間とのセッションによって生まれた痕跡が残されています。画家は豚や馬、狸などの動物の体毛を絵筆として用い自らを表現していきますが、わたしたちは、蛇の鱗や筋肉の蠕動によって刻まれた痕跡を絵画にとどめています。
この表現に至った背景には、街中で見かけるモルタルに残された鳥や猫の足跡に触れ、その場にいない生き物たちの存在を強く感じた経験があります。飼育する蛇の足の名残を知り、その痕跡を作品として残したいと思うようになりました。そうして生まれた〈Footprint〉には、書の筆致を模し、墨汁で染めたモルタルの作品も含まれています。
このような制作活動の中で、わたしたちMrs. Yukiは、自らの作品を通じて作家性やお互いの存在とは何かを繰り返し考え、向き合い続けてきました。
最新作である鏡を用いた作品〈Kaga〉は、その反射を螺旋状の、また左右非対称の貝殻を介して表現し、非対称から対称へと変化する形を追求しています。これにより、Mrs. Yukiの2人が作品を通してひとつになるという、視覚的な結論を感覚的に形成したものです。

Mrs. Yuki

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Mrs.Yuki

Mrs. Yukiは、自然界の遺伝交配に関心をいだいた平嶺林太郎(1983年生)と、爬虫類や昆虫がもつ形
状や色彩に惹かれる大久保具視(1982年生)により、2009年に結成されたアーティストユニット。ユニッ
ト名「Mrs. Yuki」は、個々のアイデンティティを曖昧にし、共同での創作活動を強調しています。
ボールパイソン(ニシキ蛇)の飼育・繁殖を起点に、生物学的観測と彫刻的造形を統合した作品を制作。
制作の過程において、生物の自然な動きを取り入れたり、生物その物を組込む事により、アーティストの意
図やコントロールを超えた、造形における協働性や自然の形を重視。生命の固有性と種別、多様性の複雑
な関係を探求し、視覚的に表現しています。
 

Mrs.Yuki website

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  • Works
  • Work Place

Works

  • Footprint

  • Kaga

Footprint

「Footprint」(2017)

アーティスト「Mrs. Yuki」は、異なる性格を持つ2人のメンバーによるアーティストユニットです。2人に共通する興味である「人と自然・生物との関わり」をテーマに、ボールパイソンを飼育し、その存在を作品や制作過程に取り入れています。ユニットとして活動することで、メンバー個々の自己を意図的に曖昧にし、さらに別の生物を取り込むことで、人間としてのエゴを薄めていく過程の中で作品が成立しています。

その2人+蛇として制作された、初期作品のひとつが、モルタルにヘビの痕跡を残した「Footprint」という作品です。この作品のコンセプトは、街中でコンクリートに鳥や猫の足跡が残る光景に着目したことから生まれました。さらに、ヘビにもかつて脚があった名残があることを知り、「そこに存在していた」という記憶を作品として残しています。

Year
2017
Material
India ink,mortar
Size
182 x 280 cm

Kaga

「Kaga」(2024)

アーティスト「Mrs. Yuki」は、異なる性格を持つ2人のメンバーによるアーティストユニットです。2人に共通する興味である「人と自然・生物との関わり」をテーマに、ボールパイソンを飼育し、その存在を作品や制作過程に取り入れています。ユニットとして活動することで、メンバー個々の自己を意図的に曖昧にし、さらに別の生物を取り込むことで、人間としてのエゴを薄めていく過程の中で作品が成立しています。

これまで、飼育しているボールパイソンなど、生物そのものを作品に取り込む制作スタイルを取ってきましたが、この作品では、生物が持つ文化的な意味合いも取り入れることに挑戦しています。
タイトルの「Kaga」は、古代語で蛇を意味するとされる「かが」から取られています。また、蛇は鏡とも結びつき、脱皮することから変身や自己を映し出す象徴として表されてきました。このような文化的な意味合いは、世界各地でも共通して見られます。
さらに、この作品では巻貝を組み合わせることで、自然界では存在し得ない光景を浮かび上がらせています。

Year
2024
Material
mixed media