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Ryan Gander, Apichatpong Weerasethakul, Rafael Rosendaal, Mika Tajima

faro AOYAMA / 2024 Autumn Winter

Period
2024.11.1.Fri 12.30.Mon
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Location
オンスクリーン
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faro AOYAMA / 2024 Autumn Winter

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Ryan Gander, Apichatpong Weerasethakul, Rafael Rosendaal, Mika Tajima

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  • Works
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Works

  • Apichatpong Weerasethakul "The Last Years (Blue)"

  • Rafeel Rosendaal "Shadow Object 16 07 03"

  • Ryan Gander "Remember this, you will need to know it later"

  • Mika Tajima "Art d' Ameublement (Araido-to)"

  • Mika Tajima "Emotion Commune"

Apichatpong Weerasethakul "The Last Years (Blue)"

This work is a companion piece to The Last Years of the River. Both pieces shed light on the Mekong River’s relevance in Apichatpong’s art, as well as its portrayal as a symbol of environmental destruction caused by human activities. He concentrates mostly on the river area bordering Thailand’s northeast and Laos. The construction of hydro-electric dams upstream has had a long-term ecological impact, culminating in bio-organism collapse and flooding. In this artwork, a boot represents man’s desire for expansion, which leaves tracks on his path, even on the moon. In the image, the flaming boot is separated from the river (which can be seen in the companion piece) and rests alone on an empty space, which could be the sky or underwater. The isolated boot provides an open interpretation in reference to larger narratives about humanity’s relationship with nature, technology, and our place in the natural world.

Year
2016
Material
Lambda digital C-type print mounted on aluminum
Size
53.5 x 80.5 x 4cm (frame)

Rafeel Rosendaal "Shadow Object 16 07 03"

レーザーカッターにより幾何学的な幾つかの形にシェーディングを施されたスチールプレートでつくられたこの作品には、最も効率的に素材を切り出す構成を、計算から導き出す工業的なアルゴリズムが用いられています。ローゼンダールは、アルゴリズムに向かって、プレートの種類やサイズ、彼のウェブ作品に登場する特有の図形を投げ込みます。アルゴリズムは、スチールプレートの範囲に与えられた図形を計算にもとづいた最も無駄がなく効率的であるとしたコンポジションとして切り出していきます。
厳密な計算と装置によって切り出されたシェーディングが、まるで光と影もプログラムするかのように、自然法則をも内側に取り込むように静かに佇んでいることが分かります。ジャッドの『Specific Objects』を引用したようなタイトルからも推察されるように、アメリカ美術のなかで育まれたハードコンセプチュアルの地平が、現代の新たな「実感」として再び展開し始めているのかもしれません。

(個展 ”Convenient” 2017 TSCAより)

Year
2016
Material
steel
Size
h50×w50cm

Ryan Gander "Remember this, you will need to know it later"

「覚えておいて、後で必要になるから」(2010) Remember this, you will need to know it later

架空のアーティスト、アストン・アーネスト。彼のスタジオにある机を、アーネストの死去直後に発見されたままの状態という設定で撮影した白黒写真。  2011年メゾン・エルメスの展覧会で展示された。その時のArt iTのインタヴューで、 「アストン・アーネストに関して言えば、アストンという名はアストン・マーティンを想起させます。彼は顔立ちが良く、知的で優しい。アーネストの方はオネスト(正直)と似ていているけれども、気が利いて穏やかな感じ。名前以外の情報がまったくなくても、その人の雰囲気を与えてくれるという点で名前を考え出すのは興味深いことです。」「わたしにとって特に重要なのはアストン・アーネスト[Aston Ernest]とサント・スターン[Santo Sterne]の二人です。アストン・アーネストはわたしより優れたアーティストで、サント・スターンは美術についてわたしが嫌いなところの全てを体現しています。二人の名前はお互いのアナグラムになっていますが、一人はわたしのアーティストの好きな性質を全て持っていて、もう一人は嫌いな性質を全て持っているわけです。だから、彼らを通すことで、わたしが作ることのできる作品よりも優れた作品を作ることも、わたし自身が毛嫌いするような作品を作ることもできます。」と述べている。

ART iT interview  

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Ryan Gander   ライアン・ガンダー        instagram

1976年イギリス、チェスター生。

ライアン・ガンダーはコンセプチュアルアートの新しい地平をひらく作家として世界のアートシーンで注目を集めています。自身は「ネオ・コンセプチュアル・アート」「ノンジャンル・ジャンル」と作風を評し、様々な素材や表現方法を用いて作品にしています。彼の作品に通底するユーモアや、発想の転換と創造性は、私たちに驚きと発見をもたらせてくれるのです。  2019年クンストハレ・ベルン(スイス)の大規模な個展をはじめ各国で展覧会を開催。日本では、2017年に国立国際美術館(大阪)の個展および彼のキュレーションによる同館の収蔵品展が同時開催。2021年東京オペラシティアートギャラリーにて予定された個展がコロナ禍で難しくなり「何かできることを」という発案から、オペラシティの所蔵品をもとに展示を構成した「ストーリーはいつも不完全…色を想像する」を開催。翌2022年に同館にて個展「ライアン・ガンダー われらの時代のサイン」を開催。

1996-1999年マンチェスターメトロポリタン大学(マンチェスター、イギリス)、1999−2000年ヤン・ファン・エイクアカデミー(マーストリヒト、オランダ)、 2001−2002年王立芸術アカデミー(アムステルダム、オランダ) 。 近年の主な展覧会に、2022年個展「ライアン・ガンダー われらの時代おサイン」(東京オペラシティ−アートギャラリー、東京)、2021 年「コルトレイクトリエンナーレ Paradise: Do we want a better world」 ( コルトレイク)、「Ouverture」(ブルス・ドゥ・コメルス、パリ)2019 年「One artist / two films / one week」(ポンピドゥセンター、パリ)、2018 年「シドニービエンナーレ」(シドニー)、2017 年個展「この翼は飛ぶためのものではない」( 国立国際美術館、大阪)、2016 年「岡山芸術交流2016:開発」( 岡山) 、2012 年「ドクメンタ(13)」(ドイツ、カッセル)、「第9 回上海ビエンナーレ」、2011 年個展「墜ちるイカロス 失われた展覧会」(メゾンエルメス、東京)、「第54 回ヴェネチアビエンナーレ」(イタリア)など。

Year
2010
Material
A black and white photograph mesuring 120×180 cm of the sedk in the studio of Aston Ernest as it was found following his death in 2010
Size
h182×w122×4cm(frame)

Mika Tajima "Art d' Ameublement (Araido-to)"

「Art  d’Ameublement」(家具のアート/Furniture  Art)シリーズ
は、熱成形された透明なPETG樹脂の内側に、⼯業⽤の機械によって噴霧された霧状の絵具の粒子を吹き付け、その⾊調の重なりによって描かれており、グラデーションによる⾊鮮やかで発光するような立体的な平面作品シリーズです。刺激的でエモーショナルな色面ながら、技術的な背景は⼈⼯的で産業的であり、無感情であることがわかります。工業用の塗料につけられた情緒的な名前に関連した、現実に存在する土地の名称が副題につけられています。また、エリック・サティの「家具の⾳楽」(Musique d’ameublement/Furniture Music)から制作の着想を得ており、能動的に存在を意識しないと聞こえてこない(まるでいつもそこにある家具の存在のような)サティの曲と同様に、取り⽴てたメッセージを表⾯的に感じさせない⼼地よいこの作品は、現代的な技術や情報システムが、その存在を意識させないほど日常に溶け込んでいるユビキタス社会を反映した、環境を取り込んだ作品と⾔えるでしょう。 この絵画は環境を吸収し、周囲の質を変化させるのです。

Year
2020
Material
Spray enamel, thermoformed PETG
Size
62.5 x 47.7 x 4.0cm

Mika Tajima "Emotion Commune"

彫刻、建築、音楽、パフォーマンスなど多様なメディアを横断する作品で知られています。作品の形状が多岐に渡るのは、ある1つの関心事を、調査的なリサーチや専門家との協働作業などにより多面的にアプローチした結果と言えます。またそれは、科学者である父母の影響も一因であるでしょう。目にみえない無形の、社会的な構造や日常的空間が、いかに私たちの生活を司っているのか、それらをアートに純化して可視化することを探求しています。 日本では2013年に森美術館(東京)の「六本木クロッシング2013:アウト・オブ・ダウト」展に参加。ミカ・タジマは⼈々の⽣活を包囲しているテクノロジーに焦点をあて、現代社会において⼈間の精神性・⾝体エネルギーの在り⽅、⼈間と⼈⼯物の関係を考察し、⼈が⾃ら作り出した環境や社会についての問いを投げかける作品を制作しています。

Year
2019
Material
Silkscreen and blind impression letterpress on paper(on posterboard backing)
Size
74.1x56m(frame)