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Rafaël Rozendaal / Alfredo Jaar / Anri Sala / Evan Nesbit / Yasumasa Morimura

faro AOYAMA / 2024 Spring Summer

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2024.4.1.Mon 9.1.Sun
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faro AOYAMA / 2024 Spring Summer

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  • Works
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Works

  • Rafael Rosendaal "Into Time 17 09 C"

  • Alfredo Jaar "Teach Us to Outgrow Our Madness"

  • Anri Sala "Flutterby & Kinperton"

  • Evan Nesbit "Headset"

  • 森村泰昌 "Vermeer Study:What to Pur into My Town / Empty Room" フェルメール研究(わが町に何を注ぐか/無人)

  • Evan Nesbit "Material Study"

Rafael Rosendaal "Into Time 17 09 C"

ラファエル・ローゼンタールのレンチキュラー作品は、ウエブサイトの抽象化からイメージがつくられています。 支持体となるレンチキュラーはそもそも工業用素材であり、またその仕組がディスプレイに近く、モニターやプロジェクターに近い表面構造をもつ素材でもあります。多くのメディアを用いる彼の作品の中でも、レンチキュラーの作品シリーズは特に、特有の色彩や明暗のコントラスト、様々なパターン、動きとインタラクションがその基盤面へと定着した、絵画的作品と言えます。

デジタル表現と物理的な表現の中間にあるような素材の特徴を生かした作品は、技術と視覚芸術が密接に関わってきた文化的歴史とも関わっていることを示唆しています。 ネットアートの先駆者であるローゼンダールは、インターネットの黎明期からそれを表現手段のひとつとして用い、常に未来的で不確定、デジタルでありながらユーモアと余白がある表現の作品を制作してきました。それは、美術の歴史の変遷にも関わる仕事といえるでしょう。

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Rafael Rosendaal  ラファエル・ローゼンダール website

1980年オランダ生まれ/ N.Y.在住。

2000年からウェブ作品を発表する、インターネット・アートの先駆的で代表的な存在。
ウェブ作品と平行して、デジタルで描いたイメージをタペストリーやレンチキュラーといった素材を用いて物質にする作品も制作。2023年よりペインティング作品の制作をスタートさせた。
思惑を排除し身体の自動的な動きに委ねられたドローイングを日々描き、そのドローイングをデジタルへ変換、そしてデジタルイメージから身体性を取込む物理的な作品へ展開、というようにデジタルとフィジカルの双方の領域に軽やかにアダプトし、相互による作用と可能性をアート作品を通じて提起する。

ヴェネツィア・ビエンナーレ(2011年)をはじめとする世界的な国際展への出品、ニューヨーク、タイムズ・スクエアの電光掲示板を使ったインスタレーション(2015年)で注目を集める。
近年の主な展覧会にホイットニー美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥ・センター(パリ)、ドルトレヒト美術館(ドルトレヒト)、クンストハル美術館(ロッテルダム)、ステデリック・ミュージアム(アムステルダム)、アーマンド・ハマー美術館(ロサンゼルス)など。
日本との関わりも深く、2009年にAITレジデンシープログラム参加を皮切りに、カルバン・クラインとのコラボレーションイベント(2012年)、「セカイがハンテンし、テイク」(川崎市市民ミュージアム、2013年)、茨城県北芸術祭(2016年)、個展「GENEROSITY 寛容さの美学」(十和田市現代美術館、2018年)、「モダン・タイムス・イン・パリ 1925 ― 機械時代のアートとデザイン」(ポーラ美術館、2023-24年)など展示多数。
(faro WORKPLACE筆)

Year
2017
Material
lenticular painting
Size
h120×w90cm

Alfredo Jaar "Teach Us to Outgrow Our Madness"

COVID-19 パンデミックの影響を受けているホームレスの人々を支援するファンディングのために制作された作品です。「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」は1969年に大江健三郎(1935-2023)によって書かれた、中編小説のタイトルです。その言葉は、大江が影響を受けた20世紀最大の詩人といわれるウィスタン・H・オーデン(1907-1973)による詩の一節から引用されました。オーデンはイギリス出身でアメリカに移住し、病める社会への対処法、病める個人の救済を主題にすえた詩を多く残しています。

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アルフレッド・ジャー (1956年、チリ、サンディアゴ生。ニューヨーク在住) 。

チリで建築と映像制作を学んだ後、82年にニューヨークに拠点を移し活動。美術家、建築家、 映画監督として、世界各地で継続して作品を発表しています。日本でも『現代の写真 I「失われた風景̶幻想と現実の境界」』(1996年、横浜美術館)やヨコハマ国際映像祭(2009年、Bank ART Studio NYK)、第2回恵比寿映像祭(2010年、東京都写真美術館)、『LOVE展:アー トにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで』(2013年、森美術館)、「あいちトリエンナーレ」(2013年、名古屋市美術館)、2018年に第11回ヒロシマ賞を受賞。 2023年春には広島現代美術館での個展を控えています。
これまでに参加した主な国際展として、ヴェネチア・ビエンナーレ(1986、2007、2009、2013)、サンパウロ・ビエンナーレ(1987、1989、2010、2021)、ドクメンタ(1987、2002)、ホイットニービエンナーレ(2022)など。

主要な展覧会に、The New Museum of Contemporary Art(ニューヨーク)、ホワイトチャペル(ロンドン)、Museum of Contemporary Art Chicago(シカゴ)、Museum of Contemporary Art of Rome(ローマ)、Moderna Museet(ストックホルム)があり、近年の主な展覧会として、Musée des Beaux Arts(ローザンヌ)、Hangar Bicocca(ミラノ)、Alte Nationalgalerie(ベルリン)、Berlinische Galerie (ベルリン)、Neue Gesellschaft fur bildende Kunst e.V.(ベルリン)、Rencontres d’ Arles(アルル)、KIASMA(ヘルシンキ)、 Yorkshire Sculpture Park(ウェイクフィールド)、ZEITZ Museum(ケープタウン)などがあります。

また、ジャーの世界各地で70以上の公的な事柄への介入を実現し、60冊以上に及ぶ彼に関する書籍が出版されています。

1985年にグッゲンハイムフェロー、2000年にマッカーサーフェローに選出され、2013年には母国チリにて国立造形美術賞を受賞、 2018年にヒロシマ賞、2020年にハッセルブラッド国際写真賞を受賞。
作品の主な所蔵先には、The Museum of Modern Art、Guggenheim Museum(ニューヨーク)、Art Institute of Chicago、 Museum of Contemporary Art(シカゴ)、MOCA、LACMA(ロスアンジェルス)、MASP、Museu de Arte de São Paulo(サンパウロ)、TATE(ロンドン)、Centre Georges Pompidou(パリ)、Nationalgalerie(ベルリン)、Stedelijk Museum(アムステルダム)、Centro Reina Sofia(マドリッド)、Moderna Museet(ストックホルム)、MAXXI、MACRO(ローマ)、Louisiana Museum of Modern Art(フムレベック)、MAK、MUMOK(ウィーン)、広島市現代美術館(広島)、徳島県立近代美術館(徳島)、 M+(香港)、MONA(タスマニア)、また世界各地のプライベートコレクションに作品が所蔵されています。

Year
2020
Material
PVC adhesive foil matt black mounted on mirror
Size
50.8×50.8 cm

Anri Sala "Flutterby & Kinperton"

このエディションのタイトルは、長崎を舞台としたプッチーニのオペラ、「蝶々夫人」を明確に参照している。これを念頭にこの白黒写真に映る二人の人物を見ると、蝶々夫人と海軍士官ピンカートンに見えてくる。この二人の悲恋の物語が、隣同士に配置された、不完全な2つの円弧、いわば日本文化への眼差しとも言える、巨大な扇に集約されているかのようである。

しかしこの作品はもちろん単なる図象ではない。タイトルの言葉遊び(“Flutterby and Kinperton”)は、その不可解さ、混成状態を示し、そしてそれは、神や女神、人間、動物が混合され、技術的要素により拡張された神話的人物によって表象されている。ここでは、肉体、文化、時間が、繊細に、ほとんど音もなく衝突し混じり合っている。

パリのチュイルリー公園の名物観覧車が解体される際に撮られたこれらの写真は、「パブリックアート」の概念の皮肉な解釈でもあり、Keijibanの文脈をも仄めかす。伝統的な、台座に乗った像が、その環境によって乱されると同時に高められてもいる。環境、すなわち遊園地のシンボルである観覧車によって「Flutterby and Kinperton」は、アートの異なる領域に踏み込む写真の力のみならず、ハイカルチャーとローカルチャーの相互の繋がりを表象して見せたのである。

註:FlutterbyはButterfly(蝶々)、KinpertonはPinkerton(アメリカ士官ピンカートン)、オペラ「蝶々夫人」の登場人物を指す。

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Anri Sala   アンリ・サラ      ARTiT intervew (english)

1974年ティラナ(アルバニア)生まれ、ベルリン在住。

90年代半ばより、幅広いメディア(フィルム、写真、インスタレーション、パフォーマンス)を用いて、言語と歴史の持つ深みについて探究を続けてきた。彼の作品は、日常の状況、歴史的人物や事象に基づき、イメージ、音、及びその表象空間を注意深く統合し、まるで禅の公案を解くが如く、凝り固まった慣習的な論理をほどきながら、見るものに認知の揺らぎや概念上の逆説を経験させるのである。 サラはこれまでに国際的な美術館及び施設において数多くの個展を開催し、下記のようなグループ展やビエンナーレに多く出品してきた:第12回ハバナビエンナーレ(2015年)、シャルジャビエンナーレ11(2013年)、第55回ベネチアビエンナーレにてフランス代表(2013年)、第9回光州ビエンナーレ(2012年)、ドクメンタ13(2012年)、第29回サンパウロビエンナーレ(2010年)。また、サラは下記に列記した賞なども受賞している:第10回ベネッセ賞(2013年)、 アブソリュートアートアワード(2011年)、ベネチアビエンナーレで若手作家賞(2001年)。 アンリ・サラの作品を取り扱うギャラリー:Galerie Chantal Crousel (パリ)、 Marian Goodman Gallery (パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス)、 Hauser & Wirth (ニューヨーク、ロンドン、香港など)、 kurimanzutto (メキシコ、ニューヨーク).

 

Credit
Keijiban Website より https://keijiban.cloud/jp/anri-sala/editions/flutterby-kinperton
Year
2023
Material
2枚のアーカイバルピグメントプリント
Size
24.5x20cm (sheet)/33×28.3cm(frame)

Evan Nesbit "Headset"

色や素材、絵具の量感を強調し、絵画の視覚認知を探究するエヴァン・ネスビット。

絵具とテキスタイルを組み合わせた平面作品、メディアを駆使した彫刻など、素材の性質を生かして、質感とパターンが知覚に強く働きかける抽象的な絵画を制作しています。

主な作品の特徴は、麻布のキャンバスを用い、染色、縫製された支持体の織り目から、アクリル絵具を押出すというプロセスを通し制作された絵画です。布の支持体と絵具の媒体をシームレスに融合し、平面性と立体性を絵画的構成の中に同居させます。また、彩度の高い色彩と幾何学模様を多用し、視覚的効果を促します。

他に、キルトを使用して光源を隠したり、3次元的な残像を誘発するなど、知覚と物理的な関係に焦点を当てた作品を制作しています。

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Evan Nesbit    エヴァン・ネスビット  instagram

1985年アメリカ生。

サンフランシスコ・アート・インスティテュート卒業。2012年エール大学を主席で修了。現在、カリフォルニア州グラスバレーを拠点に制作を行う。2020 「Tumble Cycle」Van Doren Waxter、ニューヨーク「Open Objects」Roberts Projects、ロサンゼルス 2019年「Evan Nesbit」(Weiss Berlin、ベルリン)、2018年 「Articular Aspiration」(KOKI ARTS、東京)、 「Ever Dissonant Futures」(James Harris Gallery、シアトル)、「Perishable Gestures」(Romer Young Gallery、サンフランシスコ)、2017年「Cellophane Grip」(Van Doren Waxter、ニューヨーク)、「Superstratum」(Weiss Berlin、ベルリン)、2016年「Elective Hip Replacement」(Annarumma Gallery、ナポリ)、「Fields」(Roberts & Tilton、ロサンゼルス)、「Headset / Peripheral Vision」(KOKI ARTS、東京)、「Art Basel Hong Kong」(香港 [Discoveries / Solo booth by 11R]、2015年「Headstand」(James Harris Gallery、シアトル)、「Porosity」(Eleven Rivington、ニューヨーク)、2014年 「Variable Dimension」(KOKI ARTS、東京)「/ˈkaɪˑæzəm/」(Roberts & Tilton、ロサンゼルス)、2013年「Light Farming / Heavy Gardening」(Ever Gold Gallery、サンフランシスコ)、2012年 「JESTORIAL」(Motus Fort、東京)

Year
2016
Material
acrylic, mixed media on canvas
Size
h66.04×w50.8cm h40.64×w30.48cm

森村泰昌 "Vermeer Study:What to Pur into My Town / Empty Room" フェルメール研究(わが町に何を注ぐか/無人)

森村の代名詞といえる、名画を忠実に再現した写真作品。この作品は、フェルメール《牛乳を注ぐ女》がベースになっています。忠実に再現したセットを作り、森村が牛乳を注ぐ女性に扮して撮影し、その上で、描かれていた(撮影された)はずの人物を消してしまった作品です。オリジナル作品を知っている人であれば、一瞬本物と見紛い、そして何か違和感を感じるかもしれません。また、人物が消される事でその存在、「不在」、が強調されています。イメージが流布されている名画を模写する事で、認識についての問いかけをしている作品といえます。

 

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Yasumasa Morimura   森村泰昌     instagram

1951年大阪府生まれ。

少年時代から芸術に興味を抱き、京都市立芸術大学美術学部に入学。同大卒業後の80年から中断していた写真作品の制作を開始。83年にシルクスクリーンによる初の個展を京都・ギャラリーマロニエで開催。85年にゴッホの自画像に扮するセルフポートレイト写真《肖像(ゴッホ)》を制作し、グループ展「ラデカルな意志のスマイル」(ギャラリー16、京都)で発表。以後、一貫して「自画像的作品」をテーマに作品を制作している。

88年に第43回ヴェネチア・ビエンナーレのアペルト部門に選出され、世界的な注目を集める。以後、国内にとどまらず海外でも展覧会を多数開催。89年にレンブラントの作品をモチーフに、9つの自画像を同居させた《九つの顔》を制作し、その後は写真だけではなくPC上での画像加工を行う。

森村がモチーフとする絵画、すなわちそこに描かれている人物に扮したセルフポートレイトの題材は、美術史上の重要作品とされている作品に限らず、マリリン・モンローなど著名人にも及ぶ。作品制作のみならず、執筆活動や、「横浜トリエンナーレ2014」にてアーティスティック・ディレクターを務めるなど、多方面で活動している。

 

Credit
作家紹介 美術手帖WEBより。
Year
2019
Material
Color Photograph
Size
39.5x34.9cm (sheet) 58×47.1cm(frame)

Evan Nesbit "Material Study"

色や素材、絵具の量感を強調し、絵画の視覚認知を探究するエヴァン・ネスビット。

絵具とテキスタイルを組み合わせた平面作品、メディアを駆使した彫刻など、素材の性質を生かして、質感とパターンが知覚に強く働きかける抽象的な絵画を制作しています。

主な作品の特徴は、麻布のキャンバスを用い、染色、縫製された支持体の織り目から、アクリル絵具を押出すというプロセスを通し制作された絵画です。布の支持体と絵具の媒体をシームレスに融合し、平面性と立体性を絵画的構成の中に同居させます。また、彩度の高い色彩と幾何学模様を多用し、視覚的効果を促します。

他に、キルトを使用して光源を隠したり、3次元的な残像を誘発するなど、知覚と物理的な関係に焦点を当てた作品を制作しています。

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Evan Nesbit    エヴァン・ネスビット     instagram

1985年アメリカ生。

サンフランシスコ・アート・インスティテュート卒業。2012年エール大学を主席で修了。現在、カリフォルニア州グラスバレーを拠点に制作を行う。2020 「Tumble Cycle」Van Doren Waxter、ニューヨーク「Open Objects」Roberts Projects、ロサンゼルス 2019年「Evan Nesbit」(Weiss Berlin、ベルリン)、2018年 「Articular Aspiration」(KOKI ARTS、東京)、 「Ever Dissonant Futures」(James Harris Gallery、シアトル)、「Perishable Gestures」(Romer Young Gallery、サンフランシスコ)、2017年「Cellophane Grip」(Van Doren Waxter、ニューヨーク)、「Superstratum」(Weiss Berlin、ベルリン)、2016年「Elective Hip Replacement」(Annarumma Gallery、ナポリ)、「Fields」(Roberts & Tilton、ロサンゼルス)、「Headset / Peripheral Vision」(KOKI ARTS、東京)、「Art Basel Hong Kong」(香港 [Discoveries / Solo booth by 11R]、2015年「Headstand」(James Harris Gallery、シアトル)、「Porosity」(Eleven Rivington、ニューヨーク)、2014年 「Variable Dimension」(KOKI ARTS、東京)「/ˈkaɪˑæzəm/」(Roberts & Tilton、ロサンゼルス)、2013年「Light Farming / Heavy Gardening」(Ever Gold Gallery、サンフランシスコ)、2012年 「JESTORIAL」(Motus Fort、東京)

Year
2015
Material
acrylic, mixed media on canvas
Size
h32×w42cm