Footprint
- Credit
- Photo by Nobutada OMOTE
- Year
- 2017
- Material
- mortar
- Size
- h90xw60xd6cm
「faro WORKPLACE LAB(研究室)」はエマージングアーティストやタイムリーな作品を紹介するプロジェクトです。
第一弾として、生物学的視点から作品を制作するユニークなユニット、Mrs.Yukiの展覧会を開催いたします。
*冬期休廊 2024.12/29 sun – 2025.1/7 tue
Mrs. Yukiは、蛇と共に作品を展開してきました。
絵画作品〈Rendez-vous〉では、神話とも深い関わりを持つ蛇と人間とのセッションによって生まれた痕跡が残されています。画家は豚や馬、狸などの動物の体毛を絵筆として用い自らを表現していきますが、わたしたちは、蛇の鱗や筋肉の蠕動によって刻まれた痕跡を絵画にとどめています。
この表現に至った背景には、街中で見かけるモルタルに残された鳥や猫の足跡に触れ、その場にいない生き物たちの存在を強く感じた経験があります。飼育する蛇の足の名残を知り、その痕跡を作品として残したいと思うようになりました。そうして生まれた〈Footprint〉には、書の筆致を模し、墨汁で染めたモルタルの作品も含まれています。
このような制作活動の中で、わたしたちMrs. Yukiは、自らの作品を通じて作家性やお互いの存在とは何かを繰り返し考え、向き合い続けてきました。
最新作である鏡を用いた作品〈Kaga〉は、その反射を螺旋状の、また左右非対称の貝殻を介して表現し、非対称から対称へと変化する形を追求しています。これにより、Mrs. Yukiの2人が作品を通してひとつになるという、視覚的な結論を感覚的に形成したものです。
Mrs. Yuki
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Mrs. Yukiは、自然界の遺伝交配に関心をいだいた平嶺林太郎(1983年生)と、爬虫類や昆虫がもつ形
状や色彩に惹かれる大久保具視(1982年生)により、2009年に結成されたアーティストユニット。ユニッ
ト名「Mrs. Yuki」は、個々のアイデンティティを曖昧にし、共同での創作活動を強調しています。
ボールパイソン(ニシキ蛇)の飼育・繁殖を起点に、生物学的観測と彫刻的造形を統合した作品を制作。
制作の過程において、生物の自然な動きを取り入れたり、生物その物を組込む事により、アーティストの意
図やコントロールを超えた、造形における協働性や自然の形を重視。生命の固有性と種別、多様性の複雑
な関係を探求し、視覚的に表現しています。
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Rendez-vous
Rendez-vous
Footprint
Handwriting
kaga